ワクチン接種証明が既にあるのに、ワクパスは必要なのか?ワクチン検査パッケージに反対する理由と今後の対策。

ワクチン検査パッケージ

ワクチン検査パッケージは、接種の証明に加えて、PCR検査・迅速抗原検査を使って感染しているかの確認を行います。

(1)感染力のない期間も陽性と出る可能性がある
(2)誤りが出る可能性が高い
(3)陰性の検査結果は検査時点での陰性に過ぎない

これらの懸念が専門家の中でも取り沙汰されています。ワクチンの効果もどの程度継続できるか、現在はまだ手探りの状態ですが、有識者の見解では半年に1回ワクチンを追加摂取する可能性もあるということで、議論は進んでいるようです。

ワクチンを接種した、という証明はとても明確です。何日に何回接種したか、はっきりとわかります。そして現在も、この証明書は使われていて、海外渡航の際などにも用いられます。接種証明は新型コロナウィルスで急に注目を集めましたが、昔から日本では用いられています。例えばポリオワクチンの接種証明とかですね。ワクチン検査パッケージは「分断」が騒がれていますが、この証明書単体であれば「分断」が起こるとは考えにくいです。使用する目的も、国外に対するものがほとんどで、国内で活用する意味はあまりありません。保育園や幼稚園に子供を入れる際には、母子手帳で予防接種の履歴をチェックされる事はありますが、それは多くの場合の判断に委ねられていたりします。日本においてワクチン接種は「努力義務」。実際に接種する人の判断に委ねられています。

ワクチンについては、「証明」を明確に行うことができますが検査の方はどうですか?検査した直後にウィルスに感染する可能性は少なくないどころか、半年もあれば当たり前にあります。ワクチンの接種証明があるにも関わらず、新しい枠組みとしてこれを作るのは何故?と純粋に思います。Cocoaですらまともに作れなかったくせに、ワクパスについては、開発に入る前段階からして、穴ありすぎ。諸外国の対応を見ていても思いますが、「ワクパスの有用性」と「接種しない人との分断」を天秤にかけて、「ワクチン検査パッケージ」という枠組みを作る意味がわかりません。

ウィルスを世界から消すということは、不可能な事ではないとは思いますが、パンデミックの最中(変異を繰り返している状態)での根絶は、無理だろってのは素人でも想像できます。それなのに、ゼロコロナを目指すような対策を現時点で行うのは、なんでだろう?というのが率直な疑問です。

そもそもの話になりますが、私は、緊急事態宣言等で人龍制限したことで感染者数が減ったとは考えていません。緊急事態宣言中の東京はたくさんの人がいました。時短・休業要請に従わなかった飲食店は超満員。熊本県ではあまり馴染みがないかもしれませんが、小池百合子都知事よろしく「3密」が極まったような状態でした。あんな状態では、1日に何件もクラスターが発生していておかしくありません。むしろ発生しない方がおかしいです。しかし、飲食店でのクラスターのニュースをみましたでしょうか?

私は新型コロナが心配する必要のないものとは考えていません。と申しますか、病気はなんだって心配です。コロナウィルスと似たところで言えば、RSウィルスやインフルエンザウィルスがありますが、いずれのウィルスでも死亡するリスクはあります。インフルエンザの死亡者数は年間3000人程度とされています。そして、インフルエンザに感染が直接的な原因となって死亡するケースと、インフルエンザにかかったことによって自分が抱えている疾患が悪化して死亡されるケースがあることあります。(日本では後者のケースが多いようです)

インフルエンザは治療薬があります。新型コロナについては、治療薬はありませんが、治療法はあります。発症して入院した複数の方から話を聞きましたが、「日本の医療というのは本当に充実している」というのが共通の声です。

ですので、私はコロナ対策については、病床確保の制度的欠陥の見直しなどを行う方が、よっぽど必要ではないか?と考えています。病床はたくさんあります。日本は世界一の病床数を誇る国です。でも入院できない人がいた。これは制度に問題があります。そしてこの制度を利用し、補助金を受け取りながらもコロナ患者を受け入れず、焼け太りした医療機関もあります。助けられるはずの命が助けられなかったのは、ウィルスの脅威以上に、制度の問題なのです。

現在は、新型コロナウィルスに感染した患者をみてくれる医師・病院は少ないです。これは、医師自身がウィルスへの脅威を感じ、病院側が新型コロナウィルスの入院患者受け入れに踏み切ろうとしても、厳しい現状があるそうです。しかし、日本においては医師のみが診察することができます。病院経営者側が説得し、その説得に応じて診察を配した病院もあるそうですが、なかなか数は増えません。医療関係者の方、これらへの対応策として、どのようなサポートがあれば良いか、ご意見をお聞かせくださいましたら幸いです。

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